読書

掏摸

新聞の書評で興味を持ち、本屋で適当に購入したのが中村文則著『掏摸』だ。 某所でも書いたけど、主人公が掏摸で、他にも悪い奴がいっぱい出てきて、反社会的なことをするんだけど、ピカレスク小説っぽくはない。かと言って、ハードボイルド風でもない。 カ…

長いお別れ

なんとなく、大学の図書館で借りて読んでみた。 いままで、何度か借りては読まずに返すを繰り返していたのだが、ようやくに読了。 読むのに時間がかかったのは、いつものことで最後の方では事の発端が何だったのか、誰が誰なのかわからず、苦労しつつも最後…

ノックスマシーン

法月綸太郎著『ノックスマシーン』をようやく読了。たしか買ったのは、昨年末だったはず。まぁ、短篇集なので、ひとつ読んでしばらく休憩でも、問題はないのだが、ちょっと時間がかかったな。 さて、これに関しては言いたいことがある。しかし、書き出すと長…

麻雀放浪記

20台の前半に買っていた、『近代麻雀』か何かで、漫画化されたのは、途中まで読んだ。また映画版も見ている。しかし小説は、読んでいなかった。 映画の印象が強いため、達がいる意味がいまいちわからなかったんだけど、小説を読むことにより、存在意義がよく…

私が殺した少女

こちらも再読。詳細な感想は2007年1月9日にあるので、省略する。もっとも、当時と今とでは全く意見が違うのだが、まぁ、いいでしょう。 物語の冒頭、というか第一行目から、すでに事件が始まっている。これが理想といえば理想。しかし、その状態で、結末まで…

そして夜は甦る

過去の記事を確認すると、2006年12月26日に、『そして夜は甦る』の感想を書いている。7年前だから、30歳の時か。 内容に関する感想は、過去のものに任せるとして、この作品といえばやはり、両切りのピースだろう。両切りタバコ自体、今はほとんど見かけない…

法月綸太郎の新冒険

法月綸太郎シリーズの短篇集2作目。前作に比べると、各作品の精度が、格段に上がっている。 短編とは、「冒頭の謎、中盤のサスペンス、意外な結末」で構成されるのが、望ましいそうだ。しかし法月さんの短編は、どちらかと言うと、意外な犯人に力点が置かれ…

法月綸太郎の冒険

初めて読んだのは、21、2のとき。そして、恐らくそれ以来の再読になるから、15年ぶりぐらいか。なかなかに発見の多い、再読だった。特に、前にも少し書いたが、図書館シリーズが、近年の法月さんの短編で使われないのは、何故なのかというのは、考えると面白…

犯罪ホロスコープ2

出たのが年末で、購入したのが年明け。そして読み終えたのが、年度末。多少、いや、かなり時間がかかったが、ようやく読み終えた。もちろん、最初の方の内容は、あまり覚えていない。ということで、感想なんてものは書けないんだけど、1つだけ。 短編になる…

ユメオチル、アリス

鮎川歩先生の新シリーズ第1弾。ストーリーは不遇な現実から逃れるために、夢で修行して、なんでもできる力を手に入れると感じ。 主人公は毎度の鮎川節で、ネガティブなんだけど、可愛い幼馴染がいたり、人気者の友人がいたりと、恵まれていないとは言い切れ…

クイックセーブ&ロード3

以下、ネタバレがあるかもです。

奇面館の殺人

以下、ネタバレ注意です。

キングを探せ

以下ネタバレ有ります

東川篤哉著『密室の鍵貸します』

以下、ネタバレがあるかも。

KAGEROU

いつの間にか古本屋で購入されていた『KAGEROU』を読みました。以下、感想です。ネタバレしますので未読の方は、ご注意ください。

『弥勒の手』

はい、以下ネタバレありです。

『クイックセーブ&ロード』

どうも、覚え間違えたみたいで、『クイックロード&セーブ』と書きそうになる。以下、未読の方は読まない方がいいです。

『片眼の猿』

道尾さんの作品としては五作目になるそうで、僕が読んだのでは四作目。何が抜けているのかと調べると、『シャドウ』だった。こっちは来月に出る予定。 それはさておき、感想だが、何とも評価しにくい。面白くなくはない。しかし飛び抜けてすばらしい、とも言…

陽気なギャングが地球を回す

今年のランキング本二冊で伊坂幸太郎氏の作品が1位だったので、読んでみることにした。以下、ネタバレあるかないかって感じです。

骸の爪

以下、ネタバレするかしないか、まだわかりません。

『乱鴉の島』

なんだかんだで、書きそびれしまった。なかなか面白かったです。ただ、ちょっと思うところがありますので以下に記します。ネタバレです。

『向日葵の咲かない夏』

なんとなく、ダラダラと読んでいたけど、ようやく読了。さて、道尾秀介氏といえばデビュー作『背の眼』が思いのほか、おもしろく、また、他の作品も高評価なので非情に期待して読んだ。しかし、その期待の割には・・・。以下ネタバレです。

『容疑者xの献身』

読み終えたのが先週の金曜日。内容を忘れないうちに感想を書いておこう。でも、半分ぐらい忘れたかも・・・。以下ネタバレです。

『クビシメロマンチスト』

西尾維新氏の二作目。どういった意図の、あるいは戦略なのかは知りませんが、なぜ表紙はあんな感じのイラストなんでしょうか? 以下、ネタバレあります。

『クビキリサイクル』

以前から文庫化されたら読もうと思っていた、西尾維新著『クビキリサイクル』を読んだ。感想なんだけど、一言で言えば至極まっとうな、ミステリーだった。以下、ネタバレありです。

『生ける屍の死』

やっと読み終わりました。以下、ネタバレがありますので、未読の方はお気をつけください。

『絶叫城殺人事件』

さて、今度の講演会でネタばれするということなので、読んでみた。 近年の有栖川作品、特に火村が出てくる方、ははっきり言っておもしろくない。おもしろくないと言うのはもちろん、ミステリーとして。いろんなところで有栖川作品こそ、本格そのもので和製ク…

『犯罪ホロスコープ』

途中で突然、違う本を読み出したので読了までえらく時間がかかった。 綸太郎シリーズの短編集は久しぶりだったんじゃないかな? 功績以来? かな。それで感想だが、もう一歩というのが率直なところか。悪くはないんだけど、冒険、新冒険、功績のようなガッチ…

『魍魎の匣』

今年の1月1日に「魍魎の匣」の映画を見に行った。原作を読んだのはもう10年近く前だと思う。おぼろげな記憶で映画を見たのだが見ているうちに少しずつ話を思い出した。でもどうも肝心なところが思い出せない。よしそれならもう一度、読もうということで読み…

チーム・バチスタの栄光

第四回「このミステリーがすごい大賞」受賞作にしてこのミス大賞史上、最高傑作だそうな。そのほかこの作品がいかにすごいかは宝島社文庫版の解説を読んで下さい。以下は個人的な感想です。ネタバレありです。