『犯罪ホロスコープ』

途中で突然、違う本を読み出したので読了までえらく時間がかかった。
綸太郎シリーズの短編集は久しぶりだったんじゃないかな? 功績以来? かな。それで感想だが、もう一歩というのが率直なところか。悪くはないんだけど、冒険、新冒険、功績のようなガッチガチの本格でもない。本格ではあるけどガッチガチの本格ではない、というのが、もう一歩の原因だと思う。まぁ、先にギリシャ神話と絡めるという企画があってそれから、ネタを考えたあとがきに書いてあったので、仕方がないといえなくもない。それでも、もう一歩、踏み込めばすごいガッチガチの本格になったんじゃないかなと思うと惜しくてしかたがない。
今後も法月綸太郎という人の作品が出れば買うし読む。ただ、ファンとしてできるだけ厳しく評価していきた。特別な理由はないが厳しくいこうと決めた。

犯罪ホロスコープ1 六人の女王の問題 (カッパ・ノベルス)

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