クイックセーブ&ロード3

以下、ネタバレがあるかもです。
鮎川歩先生の第三作『クイックセーブ&ロード3』ですが、今作は主人公は死なずに、他の人がいっぱい死にます。それこそ、清涼院流水並に、たくさんの人が死にます。
遠い記憶を呼び起こして考えてみるに、もしかすると、この3が一番、面白いんじゃないかな。
主人公が記憶喪失になったところから、物語が始まる。よく知ったキャラ達が次々に登場するんだけど、なんだかどこかがおかしい。しかし、必ずしも記憶喪失だからばかりではない。すべての原因は、記憶を失うきっかけとなった2ヶ月前の事件にある。とまぁ、話の筋はそんなところかな。この話は、1、2を読んだ上で読むと、何倍にも面白いです。ぜひぜひ、セットでお買い上げ下さい。とにかく、面白かったです。
さて、これで今月3冊目。次は、連続鮎川歩で『ユメオチル、アリス』を読むか、と思い、ふと奥付を見ると発行日が2011年3月になっている。『クイックセーブ&ロード3』が2010年3月だから、これは、2012年、つまり今年の3月に新刊が出るということか! 期待しております、先生。

クイックセーブ&ロード 3 (ガガガ文庫)

クイックセーブ&ロード 3 (ガガガ文庫)