『クビキリサイクル』

以前から文庫化されたら読もうと思っていた、西尾維新著『クビキリサイクル』を読んだ。感想なんだけど、一言で言えば至極まっとうな、ミステリーだった。以下、ネタバレありです。
色々と事前の噂を聞いていたので、もう少しいい加減な感じの作品かと思っていた。ちなみに、いいかげんというのはミステリーとしていいかげんなのであって、作品構成としていいかげんという意味ではない。ネタふりがあり、事件が起こって、それを解決する。ごくごくまっとうな推理小説である。
さて、読後の感想としては、気になる点がないでもなかった。でも、それでも、面白かった。これが率直な感想かな。ただ、第二の密室に関しては、どうかなとも大もう。もし、踏み台を利用しても、何度挑戦しても窓に手が届かなかったらどうするつもりだったんだろうか。それなら、どこかに隠れてやり過ごす方がよかったんじゃないか? という気もする。とまぁ、とりあえず、色々込みにしても面白かったです。

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)