魅せる

ひとつ疑問。FA宣言しての残留っておかしくない? 宣言するということは移籍するってことじゃないのかな。もちろん宣言することによって権利を行使しかつ年俸をあげるというのはわかる。でも、それなら権利買い取りでもいいんじゃないかな。まぁ、いいんだけどね。
さて、ちょっと気になったことがある。先日の日本シリーズ第5戦の最終回に投手交代をした件でいくつかの意見をネット上で読んだ。個人的には監督が決断したことであればそれが絶対だと思うという立場なんだがいろんな意見がある。もちろんどんな意見でもそれは尊重すべき事だ。ただし立場により同じ意見でも重みが違う、って事はある。で、検索していくととあるスポーツライターという人のホームページにたどり着いた。その人は投手交代に反対の立場だった。まぁ、それはいい。気になったのはその人が「プロはただ勝つだけではなく魅せて勝たなくてはならない」(大意)と述べていたことだ。さて“魅せて勝つ”って一体なんだろうか。
魅せて勝つと聞くと思い出すのが−僕の場合−小島武夫氏だ。でも実際には萩原聖人氏の麻雀の方が魅せて勝つかなと思う。
閑話休題。プロというのはいかなる場合でも最優先すべきは勝利だと思う。まず勝つこと。そしてその結果としてファンを魅了すること。それこそがプロだ。ファンを魅了すれば、名勝負を演じればそれでいい、勝敗は二の次というのはアマチュアスポーツだろう。圧倒的な強さ。それにファンは憧れそして魅了される。もちろん三遊間を抜ける打球を横っ飛びに取るのも150キロの速球を投げるのもそれを苦もなく打ち返すのにもファンは魅了されるだろう。でも、それよりもなによりも圧倒的な強さ。それこそがファンにとってなによりも魅力的なことではないだろうか。僕はそう思う。
最後にひとつ。あの状況で9回にマウンドに上がりそして何事もなかったかのように3人を討ち取った岩瀬こそ魅せて勝ったプロじゃないだろうか。