携帯電話

久しぶりに何の予定もない土曜日。本屋に行ってこのミスやジャーロを探そうとかクリスマス関係のものを見に行こうとか色々考えていたんだが全部やめて家でぼーとして過ごす。主にテレビとゲームと読書。ただ今、原籙著『そして夜は甦る』を読んでいる。久しぶりに読んでいておもしろいというか楽しい。これを読み終わってもまだ何冊かあるのでたぶん続けて読むだろう。で、それが終わると昨年出た『愚か者死すべし』を読むだろうな、きっと。つまりこの年末年始は原籙づくしだろう。で、今、検索していていて知ったのだが「籙」の字は出ないみたいだな。こういうのは検索するときに面倒でいけない。
それはさておき『そして夜は甦る』読んでいて一つ思うのは携帯電話ってのはやっぱり便利なものだということ。この作品の舞台は清原が西武からドラフトで指名された時なので1985年だ。このころすでに携帯電話というものはあったのだろうと思うが一般的ではなかった。なので作中では公衆電話や電話応答サービスが頻繁に登場する。電話番号を手帳にメモするのも当たり前。いや、ほんの10年ほど前はこういったことが当たり前だった。僕個人で言えば3年ぐらいまでまでは当たり前だった。もちろん電話応答サービスは使ってなかったけど。で、一つ思ったのは携帯電話によりサスペンス度が落ちることもあるんじゃないかってこと。つまり、携帯電話がなければ電話のあるところにいない限りなかなか連絡が取りにくい。なので「連絡の行き違い」というものが生じる。しかし携帯電話があればどこにいてもすぐに連絡が取れる。あ、でも今思いついたが圏外とか電源を切っている。あるいは手元にないなどにより同じ状況は作り出せる。そうなると携帯電話を持っていて呼び出し音が鳴るのに相手は出ないということによりより一層、サスペンス度が増すのか。いずれにしても魅力的な謎としっかりしたロジックによる解決のあるハードボイルド作品でも書いてみようかな〜。もちろんいつも通り思いつきですけどね。

そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))

そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))