『退職刑事』

少し前から気の向いたときだけ少しずつ読んでいた『退職刑事』がやっと読み終わったので感想を。はっきり言っておもしろかった。ただし誰が読んでも僕と同じようにおもしろいと思うかというとそんなことはないんじゃないかなと思う。まず都筑道夫氏の作品が好きであること、そして安楽椅子探偵ものに思い入れがあるということ。あと『黄色い部屋はいかに改装されたか』を読んでいるってのもあってもいいかもしれない。と、とにかく安楽椅子探偵ものが好きな人にはお薦めの一冊です。ロジックの正確さというかまじめさというか、とにかくロジックは凄いの一言。でも、それ以上に感動したというかためになったのは後書きだった。後書きに都筑さんの安楽椅子探偵ものに対する考えが書かれていた。これはものすごくためになった。そしてやる気を引き出してくれた。もうちょっとの辛抱。もう少ししたらがんばろう。

退職刑事 (徳間文庫 103-1)

退職刑事 (徳間文庫 103-1)