仕事も終わりさて帰ろうかと思い、ダウンを着て防寒用のズボンをはきマフラーを巻いて外に出る。すると雨が降っている。仕方なくカッパを着る。いつもの道を走っていると途中から「コツコツ」と音が聞こえる。いつの間にか雨が雪、ではなく何か堅いもの−雹?霰?−に変わったようだ。こんな日に限ってすべての信号にひっかかる。
ふと思い出したのだが、今年の冬って暖冬だって言ってなかったっけ?今更そんなことどうでもいいんだが確か暖冬と聞いて喜んだ覚えがある。もちろん暖冬だからといって平均気温20度とかになるわけじゃないが、それでも少しは楽じゃないか。暑いのはなんとでも我慢できるんだが寒いのはどうやっても我慢できない。将来は常夏の国に住もうと思っているのだが、しかしそれまでは日本にいるわけだし、特に京都にしばらくいるだろう。京都の底冷えは凄い。いや、京都以外に住んだことがないので凄いかどうかわからないのが本当のところなんだが。話を戻そう。今年の冬は暖冬だと期待を持たせつつ、現実にはこの寒さ。誰が責任を取るんだってなっても誰も責任を取らないだろう。天気予報はあくまでも予報だ。予報がはずれたから責任を取らないといけないってなら競馬新聞の人々なんてどえらいことになるんじゃないかな。ただ、一つ言いたいのは予報だって事はわかるしはずれても仕方ないだろう。しかしだ。予報をする人ってのは特殊な勉強をしプロとして予報を出しているはずだ。もし天気予報がそこら辺の道行く人の勝手な想像で為されていたなら誰も最初から信じないし、気にもしないだろう。みんなが気にしたり見たりするのは予報している人がプロだからだと思う。なんで、やっぱり予報が大幅にはずれた場合はプロとして何か謝罪すべきじゃないだろうか?仮にも天気で飯食っているんだから。もちろん、降水確率30%で雨が降ったとしてそれで謝罪する必要はないと思う。しかし今年は暖冬といいながらこれだけ寒く雪が降るんだからどっかが謝罪すべきじゃないかな、と本気で言っているわけじゃないが。
一つ悲しむべき事があるとするなら、友人のベトナム人留学生が今年は日本にいないことだろうか。彼は雪が見たいとずっと言っていたのだが、なかなかその願いは叶わなかった。それで、事情で今年は休学し国に帰っているのだが、そんなときに限って雪が頻繁に降るし積もる。見せたかったな、雪景色を。