おぉ・・・。

昨日、頼んだメガネができあがったので取りに行く。チタンフレームってのは驚くほど軽い。で、それ以上に驚いたのが世界ってこんなにも明るいのかって事。というのは半分冗談。ただそれまで普通だと思っていた黄色いレンズを通して見る世界が思ったよりも暗いということには驚いた。
さて、仕事のこととたまには書くか。今、某所で仕事をしているんだがそこである僧侶の掛け軸を扱うことが多い。扱うと言っても僕は写真を撮ったり画像を処理したりするのがもっぱらだが。で、働きだして10ヶ月。これまでに何本もの掛け軸を見てきた。おかげで少しわかるようになってきた。で、よく練習に使うのがヤフーオークション。たまに該当する掛け軸が出品されている。誰にも聞かずに本物か偽物か画像から判断するのだが、最初の頃はまったくわからなかった。しかし少し前から絵を見ることができるようになった。そして最近、字もわかるようになってきた。まぁ、ヤフーオークションで見かけるものはだいたいが偽物で、しかもぱっと見たらすぐにわかる偽物が多い。しかし時々だが本物が混じっている。で、そういう場合はたいがい、本物だと見抜ける、って今まで2回しか本物にお目にかかっていないんだが。それでこの週末にまた新しいものが一本出ていた。見た目、悪くない。画像が少々、小さいがなかなかいい。久しぶりに本物かなと思いつつも気になるところが2,3点あった。こういうときは人に聞くのがいいというわけで職場の先輩に聞いてみる。その人は僕よりもずっと見る目があるので迷ったときはいつも意見を求める。先輩も2,3気になるところがあるが悪くない、本物かもしれないと言う。ただ一つ気になったのはオークションの入札価格が低いこと。こういう外的要因を評価の基準にするのは本当はよくないんだが、しかしさすがはネットの時代。たぶんプロの道具屋だと思うが、いいものの場合は凄い高値が付いく。でも今日のものは全然値が上がっていない。買うわけではないんだが本物かどうか、つまりは自分に見る目があるのかないのかというのは知りたい。そこで職場のメーリングリストで意見を求める。メールを回して数時間後、上司に呼ばれて何かと思いかけ付けると先ほどの掛け軸が偽物だろうとのこと。うちの上司が言うなら間違いな。どこがダメか聞くと僕が気になっていた点も含まれていてそれだ何とか納得する。
しかし掛け軸に限らず古道具の世界ってのは奥が深い。明らかな偽物ってのはちょっと勉強すればすぐにわかるようになるが、そうなると巧妙に作られた偽物ってのにぶつかる。もっと勉強しないとな。ちなみに何であれ古道具で本物を見抜く目を付けるのに必要なことは基本的にはただ一つだと思う。間違いのない本物を一つでも多く目にすること。本物を見ずに本物はわからない。これに尽きる。