どうだろう?

さてまた寒くなってきました。1月半ばだから寒くて当たり前って言えば当たり前だが。日本の四季は大切だが、やっぱり常夏の国がうらやましい。常夏の国の人って極寒の国をうらやましく思うのだろうか?
さて、珍しくってわけでもないが仕事が終わってまっすぐ帰ったので夕食まで少し時間があった。最近本も読んでないしというわけで笠井潔著『探偵小説と二〇世紀精神』を読む。読んでいてなかなかおもしろいと思う箇所が何カ所か。ただ、おもしろいんだがよくよく考えてみるとはたしてそこまで考えて読んでいる読者って本当にいるのだろうか、と思ってしまった。読書感想ってのはあくまでも読後感想であって読中感想ではないし、もちろん読前感想でもない。では読中はどうなのかというとただただ一心不乱に文字を追っているだけ。
だからなんだと言われそうだが、なんにもないと言うしかない。だって単に思いついただけだから。まぁ、なんだ。作者が必死になって考えたトリックをあっさり見破る読者もいれば最後まで読んでも充分に理解できない読者もいる。読みながらいろんな事、考える読者もいれば何も考えない読者もいる。書き手のプロに読み手のプロ。それはいい。しかし実際にお金を出して売り上げに繋がるのはアマチュアの、つまりごく普通の読者達。『容疑者xの献身』だっけ?その作品が本格でも本格じゃなくてもどっちでもいいと思うのだが少なくともプロがとやかく言うことではないと思う。おや、話が変わってしまった。まぁ、いいか。読書ってのは自由なんだから。

容疑者Xの献身

容疑者Xの献身