やっぱり・・・

最近、テレビを見ていてふと思うこと。確かのど飴のCMだったと思うのだがガンバ大阪の宮本選手が着ぐるみと出てるやつ。あの着ぐるみなんだが『魁!!クロマティ高校』に出てくるバンチョーちゃんじゃないか?って、この話何人がわかるのだろうか。
そんなことはさておき、ネタもないのでまじめにミステリーの話でも。時々なんだが笠井潔著『二〇世紀精神と探偵小説』を読んでいる。本当に時々。だって一気の読むには少々惜しい。まずそこそこ高い。で、数少ないミステリー評論でおもしろい。もちろん都筑道夫著『黄色い部屋はいかに改装されたか?』もおもしろい。しかしあの作品は100%完璧な評論集じゃないと思う。ちなみにこれは褒め言葉のつもり。それはいいんだが『二〇世紀精神』を読んでいて一つおもしろかったのが探偵役候補という概念。ミステリーにおける探偵役は物語の冒頭では探偵役ではなくあくまでも探偵役候補でしかないという考え方。いわれてみればその通り。もちろんシリーズ探偵の2作目以降は登場と同時に探偵役と認識される。しかし2作目で推理に失敗するかもしれないしもしかすると殺人犯に殺されるかもしれない。そんなこんなで何がどうというわけではないが探偵役は作品の終了とほぼ同時に探偵役になりそれ以外では常に探偵役候補でしかないという考え方は非常に興味深い。これを持って何かを論じることができるかどうかというのはどうでもいい。こういう新しい考え方を生み出すことに意義がある、と思う。ちゅうこって。

黄色い部屋はいかに改装されたか?

黄色い部屋はいかに改装されたか?