訃報

何度か書いているのだが時事的なネタはできるだけ避けるようにしている。よほどネタに困ったときかあるいはよほど書きたいと思ったことがない限り、は。
昨日、テレビのチャンネルを変えているとニュース速報が入った。前オリックスバッファローズ監督の仰木彬氏が死去したニュースだった。久しぶりにニュース速報を見て声を上げた。ここ10数年、千葉ロッテをそしてパリーグを応援し続けてきた僕としてはこのニュースは衝撃的だった。仰木監督といえばやはり「10.19」だろう。当時、中継を見ていたかどうかは覚えていないが、ちょうどこの頃から本格的に野球を見だしたように思う。で、僕個人の思い出ではやはり仰木監督近鉄バッファローズとなる。近鉄時代のことでもっとも覚えているのは近鉄対西武のダブルヘッダー。2連勝で近鉄の優勝が決まる試合でブライアントが4打席連続ホームランを打ち、日本シリーズに進んだはいいが3連勝のあと4連敗で日本一を逃がした。あと、あと一勝でオリックスが優勝という時にグリーンスタジアム神戸でロッテが意地の3連勝をして地元胴上げを阻止した試合も印象深い。
思うのだが仰木監督ほど野球ファンに好かれた人も少ないのではないだろうか。普通、敵チームの監督っていうのは憎らしいものだ。だが多くの人から特にパリーグのチームを応援している人たちからは愛されていた、と思う。
さて、今回のことで驚いたことがひとつ。仰木さんといえば監督というイメージが強い。だからついつい仰木監督といってしまう。しかし実際には18年間もの間、近鉄でコーチをされていた。やっぱり上に立って成功する人はその分しっかりと下積みをしているんだなと改めて思った。死の直前まで野球に関われてさぞかし幸せだっただろう、という人もいると思うが、そんなことは本人にしかわからないこと。ただただ、ご冥福をお祈りします。