『銀河ヒッチハイクガイド』

ということで、何とか図書館の貸出期間内に読む終えることができた。読み終えたのは昨日なんだが。
元々、とある日記でこの作品が映画化されるというのを知った。それまでまったく知らなかったのだが何となくおもしろそうだったので探してみた。するとどうやら絶版らしいということがわかり仕方なく図書館で借りたのだが、話によると9月に再版されるらしい。
愚痴はさておき、おもしろかった。内容に関してはSFとはいえ深く触れるのはためらわれるので、ちょっとしたSF論のようなものを。
今年読んだ本に『神狩り』がある。『神狩り』を読んでいたときも思ったのだがSFってどこまでも荒唐無稽でめちゃめちゃな方がおもしろい。少なくとも僕の好みだ。じゃあ、どうすればめちゃめちゃになるのかというと、それはごくごく簡単な話で、作者の想像力にすべてがかかっている。しかしただ想像するだけなら誰でもできる。重要なのは想像したことを文章で忠実に表現できるかどうかだ。これができる人がSFを書ける人なんだろうなと思う。つまり僕には絶対に無理だ。荒唐無稽なめちゃめちゃを想像するのは得意だが文章にはできない。
ってどこがSF論なんだ?あ、銀河ヒッチハイクガイドの映画は見に行くつもり。あと本の感想を手短に書くと、海外作品なので随所によくわからないギャグや記述があるんだがそれでも全体としておもしろい。ただSF作品にありがちな(僕が読んだ作品だけかもしれないが)オチの弱さというものはあるがそれはまぁ、色々と事情があるようだ。読んで損はない作品だと思う。

銀河ヒッチハイク・ガイド (新潮文庫)

銀河ヒッチハイク・ガイド (新潮文庫)