戻り川心中
少し前に、ふと思いついて買ってみた。おもしろかった。
殺人事件が起きて、探偵がそれをがっつり解決するってな構成ではないけど、本格推理小説であることは間違いない。なにがいいって、雰囲気がいい。この雰囲気を出せる作品が書ける作家って、今はなかなかいないんじゃないかな。都筑さんの作品にも同じような雰囲気があるな。
どの作品にも、雰囲気があって、翳りがあって、謎とその解明によるカタルシスとそして、カタストロフィーがある。私の好みのものがすべて揃っているといっても過言じゃない作品集だった。
- 作者: 連城三紀彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/01/01
- メディア: 文庫
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