それは

職場が引っ越しするとかしないとか。急に言われてもな。でも、急に言われないといつまでもやらない、できないのも事実。
さて、最近、奨学金の返還が問題になったいる。卒業後、就職できない、あるいはしても給料が少ないので返還できないという話だ。
個人的な意見だけど、奨学金とは非常に優秀だけど、金銭的な問題で勉強が続けられない人に対して払われるものだ。ここで大切なのは、「非常に優秀」という点だ。
以前に何かで読んだのだが、ある貧乏学生がお腹をすかせて商店街を歩いていると、何屋さんだかが食べ物をくれた。しかしお金がないので、学生がそのことを正直に言うと、店の主人は「一校生だから、出世払いでいいよ」と言った。一校と言うのは旧制第一高等学校のことで、ウィキペディアによると「現在の東京大学教養学部および、千葉大学医学部、同薬学部の前身」だそうだ。つまり、将来、出世することが約束されているから出世払いでいいよということなんだろう。これと一緒で、奨学金は卒業後、返済なんて苦にならない給料がもらえる職に就くことができる、非常に優秀な学生が借りるものなのではないだろうか。もちろん、長らく続く不況の影響で、就職自体が簡単にできない時代ではあるのだけど。
かく言う私も、大学3年間、大学院修士2年、博士3年の合計8年間、奨学金を借りていた。終了後、運よく研究職につけたので、大学院の5年分は返還免除の手続きを継続している。すでに10年務めているので。3分の2は免除される。あと5年、今の仕事を続けられれば全額免除になる。ただ、このシステムは現在の奨学金にはないんだけど。また、大学時代に借りた分は2種なので利息込みで返還している。こっちはいつになったら終わるのかわからないけど、毎月1万数千円が口座から引き落とされている。
返還するひつようのない奨学金が必要、という意見もあるだろうが、そんなものは飛び抜けて優秀じゃないと借りられないんだから、結局同じだと思うんだけどな。