勝負の神

無神論者なんだけど、最近のソフトバンクを見ていると、やっぱり勝負の神ってのはいるのかなと思ってしまう。9月8日のロッテ対ソフトバンクの試合。ソフトバンクが逆転勝利した試合後、多村選手は「ロッテとおれたちとは目的が違う。今日はその気持ちの差じゃないかな」と言ったそうな。それ以降のソフトバンクの成績は、8戦して2勝6敗。このうちロッテとオリックスという下位チームに、2敗ずつしている。
これで思い出すのが1989年の日本シリーズ。第三戦の加藤哲郎投手がヒーローインタビューで、対戦相手の巨人を、貶すような発言をした。この後、近鉄は4連敗して、日本一を逃した。結局、オリックスに吸収されるまで、一度も日本一にならなかったんじゃないかな。
話は飛ぶが、片山まさゆき氏の作品に『牌賊! オカルティ』というのがある。この作品、オカルトシステムという独自の戦術で主人公が勝ちまくる、という話。このオカルトシステムのNo.1が「対戦相手にリスペクト!」というものだ。
何の勝負でもそうだが、対戦相手に敬意を払えないようじゃ、ここ一番の勝負所で勝てない。そして、勝負の神は、そういう人を愛するんじゃないだろうか。
そんなことをちょっと考えました。