無形

殊能さんの日記は毎日、読んでいる。時々、読み忘れるけど思い出したときにまとめて読む。で、時々、思い出したときにもうひとつ別の作家の日記も読む。例の大先生のところだ。でも掲示板がなくなっておもしろさ半減。さて、今日、たまたま思い出して大先生の日記を読んだんだが本格愛という単語があった。
愛って誰にでもすぐにわかる単語だ。じゃあ、愛って何? 愛を愛たらしめているものは? あるいはこれさえあれば愛である、というもは? となるといずれも答えようがない。いや、もう少し正確に言えば答えることはできるがそれが万人共通であり永遠不変ではない。そしてこれこそが最大の問題だ。ある人があるところにいたとしよう。その人は本格推理小説が好きで読んでいた。そしてある時、その人は本格にもっとも大事なのは本格愛だと思った。と、これなら別に何の問題もない。でも、プロの推理作家が評論という場で本格愛っていうのはいただけない。というかダメだ、と思うのは僕だけだろうか。
といいつつ、最近、本読んでないな。今は漫画が読みたい気分なので漫画を読んでいる。