疑問

今週は月曜日が祝日で一日少ない。そして明日は日帰り出張。さて、頑張るか。
それはいいんだが自分自身の為にもある疑問を提示しようかと思う。その疑問とはダイイング・メッセージだ。
ダイイング・メッセージとは被害者が最後の力を振り絞って犯人の名前を示すもの。しかし犯人の名前をそのまま書いてはいけない。もしそうすれば本人の目にとまり消されるに決まっているからだ。だから被害者は最後の力を絞って犯人にはわからないようにメッセージを残す。しかし犯人にもわからないようにしたために他の人にもわかりにくくなってしまう。
というのがミステリーではよくあるパターン。でもこの場合、最低でも2つのことをクリアーしなければならない。一つ目は死ぬ直前に被害者が何かを書き残して、その意味がわからないのでそのまま放置する心の広い殺人者。僕が犯人だったらなんであれ被害者が書き残したものは消すだろう。二つ目は死の直前であってもひねって事を考えることができる頭がよく且つ体力に優れている被害者。もうちょっとで絶命する人間がどこまでひねったかとを考えられるのかはなはだ疑問。まぁ、この場合、頑張って考えたがしかし、それを書いている途中で絶命してしまい結果として不完全なメッセージになりより伝わりにくくなった、という逃げ道は残されている。でもそれなら名前をそのまま書いている途中でもいいんじゃないか。
と、このあたりのことについて自分なりに考えてその答えを出した作品を数年前に某所で公開した。それ以来、ダイイング・メッセージものは書いていない。今、ちょっと考えている事があるんだがやっぱり答えを出さないとダイイング・メッセージものを書いてはいけない、と思う。
まぁ、嗜好の問題なんだけどね、結局は。