デスノート

金曜日「デスノート」映画版がテレビで早々に放送された。見たかったのだがその日は遊びに行く予定が入っていたのでリアルタイムでは断念。もちろんビデオを撮るつもりではいた。しかし録画するのに適したビデオがない。そこで某所彼女に連絡し録画をしてもらうことに。で、昨日、見た。思ったよりもちゃんとできていてなかなかよかったと思う。原作で必要なエピソードを時にそのまま、時に変化させうまく使っていた。また映画オリジナルの部分もなかなかの整合性はあった。デスノートと言えばやはり月とLの推理合戦というか先の読み合いだと思う。そういう点では映画として成功の部類に入るんじゃないだろうか。実際に一緒に見た人間彼女は後編を見に劇場に行きたいと言っていた。そういう意味でもこの時期にテレビで放送した意味はあったんじゃないだろうか。
さて、原作のある作品というのはなかなか映像化しにくいものだ。その最大の原因は「原作のイメージと違う」というものだと思う。でも本来、原作と映像作品は別物のはず。まぁ、この点に関してはまたの機会に論じたいと思うが、原作のイメージという点ではデスノートは実はけっこう逸脱していた。その最たる例が「南空ナオミ」というキャラだ。原作とはまったく違うキャラだった。このキャラだけで考えれば「原作のイメージ」はまったく見られない。
それでも原作を読んだ人間がそれなりに、と思うのはたぶん原作のストーリーをかなりの分量、忠実に再現していたからなんじゃないかと思う。つまり全体がある程度、原作のイメージに忠実なので細部が少々、逸脱していてもあまり気にならないということなんじゃないかな。大きな真実の中にちりばめられた小さな嘘は気づかれない、というのと同じことかも知れない。てなわけです。