たまに

まじめに書くか。
知人と話していたときのこと。お釈迦様がうまれてすぐに七歩歩いて「天井天下唯我独尊」と言ったのは有名な話だが、ではこの7歩の意味は?と聞かれた。一応、本職インド仏教なのだが、これについては考えたこともなかった。また何かで解説を読んだこともなかった。となると気になるのが我々の人種。もちろん聞いてみた。すると「6が六道輪廻を表していて、それを超えるから7歩」とのこと。なるほど、よく考えたものだ。一体誰がこんなことを考えたのだろうか。でも結論から言うとこれは全くの的はずれ。
日本なんかだと六道輪廻と言う。天・人・畜生・餓鬼・地獄・阿修羅で六道だ。しかしこれは仏教が成立してからずっと後の話。元々の仏教では五道輪廻が説かれていた。五道は天・人・畜生・餓鬼・地獄。阿修羅ってのはパキスタンかどっかそっちの方から後の時代になって入った考え方。だから六道輪廻を超えるから7歩ってのはどうしてもおかしくなってしまう。ただし解決策が一つ。うまれたばかりの赤ん坊が7歩歩いたりしゃべったりするわけがないのこれは間違いなくフィクションだろう。ではそのフィクションがいつつくられたのだろうか?もし六道輪廻って思想が成立した後に7歩歩いたという伝説が作られたのなら問題はない。と、この辺はちゃんと調べないとわからない。ただ感触というか感覚的には−あくまでも僕の独断だが−7歩の伝説の方が六道輪廻の成立よりも古いと思う。じゃあ、7歩の本当の理由は何かっていうと、現時点ではわからない。わからないと悔しいので調べてみようと思う。
さて、今日も所用でパーティーに参加。最近こういう事が多い。家の飯をこよなく愛する人間としては悲しい限りだ。