たまには

火曜日ってのはぱっとしない。月曜日のようなだるさはないが金曜日のような気分的な楽さもない。もちろん水曜と木曜も同じような感じだが。結局あれだ、週末サイコー!って普通の人よりもずっとたくさん休みってのがあったんだがな〜。
さてさて、仕事で掛け軸をあつかうなって事もある。たぶん普通の人が一生の間に手にするであろう掛け軸の数、どころか生で目にするであろう掛け軸の数さえも凌駕するだけの数を目にし手にしていると思う。いや、古道具屋さんとか専門職は除いての話だが。仕事を始めた頃は掛け軸を掛けるのも巻くのも苦手だった。だって、一つ数十万から数百万するものを掛けたり巻いたりなんて怖くてできない。特に巻くのは怖かった。しかしいつしか慣れてきて巻くのも平気になって、今日。数本の掛け軸を巻いたのだがやっと自信を持って掛け軸を巻けるようになった。コツをつかんだというのだろうか。掛け軸自体の善し悪しはちょっとずつわかるようになってきた。ただしすべての掛け軸の善し悪しがわかるわけでは、もちろんない。ある一つの作品だけ、言い方を変えるとある人物の書いたものだが、だ。美術系じゃないので一つだけわかればそれで充分なんだが。で、その人物の作品といわれるものが某ネットオークションに出品されていた。その中に明らかな偽物があったのだがそれに高値がついていた。それはいいとして、前からの疑問なんだがそのオークションでは偽物を売ると犯罪になると注意書きがされている。たぶんブランド品とかのことだと思うんだが、こういった掛け軸とか美術品の場合どうなんだろうか。売り手が偽物だとわかっていてそれを明記せず、あるいは本物と偽って売るとたぶん犯罪なんだろう。しかし売り手が偽物を本物だと思い売った場合、どうなるんだろう。たぶん犯罪は成立しないだろうな。少なくとも掛け軸ってものに大金を出せない僕には関係ない話なんだが。