神霊番組

昨日、神霊番組を見ていてふと思ったことがある。あ、その前に僕は心霊現象に関しては肯定派だ。ただし普通の肯定派ではなく、たくさんある心霊現象のようなものを一つずつ検討するとたぶんほとんどが嘘だと思う。ただし、例えば1000件の心霊現象の999件が嘘だったとしても嘘とは決定できないのが1件はあると思う。そういう意味での肯定派であり、その1件を探すために999件を否定する肯定派なんだがそんなことはどうでもいい。昨日の番組の中で霊能者がお経を唱えていた。なんのお経なのかわからないがまぁ、ごく一般のお経だろう。で、大事なのはここでお経ってのは仏陀の言葉を書き残したものである。決して聖なるものでも特別なものでもない。だからお経を唱えたところで霊が苦しんだり清められたりなんてことは絶対にあり得ない。ただし唱えているのが陀羅尼のようなものなら話はまた別なんだが。だって陀羅尼はそういうもののために作られたものだから。でも昨日の番組のお経は聞いている限りでは陀羅尼とかじゃなかったと思う。念のために書くとこれでもインド仏教を専門に大学・大学院9年間を過ごしてきたし今も仏教に関する仕事をしている。インドのお経もいくつも読んできたし研究もした。そういう立場から言うとお経で霊を払うなんてことはできない。ついでに言うと、だからといってその霊能者が偽物だとかインチキだと言いたいわけではないのであしからず。