『生首に聞いてみろ』

彬さんによると法月綸太郎氏の『生首に聞いてみろ』が第5回ミステリー大賞を受賞したとのこと。まずはめでたい。このミスとなんかとあわせて3冠達成。おそらく今後、法月氏の代表作は『生首に聞いてみろ』と言われるのだろう。場合によっては日本推理作家協会賞の受賞もあるかもしれないのだが、これは無理。数年前に「都市伝説パズル」で受賞したから。
で、もちろん考察と言ってもここで生首の内容に触れるわけにはいかない。あ、ちなみにhttp://hmc00.hp.infoseek.co.jp/において現在絶賛公開中の機関誌8号に生首の感想文を寄稿していますので興味のある方は覗いてみてください。
生首の今回の受賞なんだが近年、がちがちの本格ものが少々減っているような気がする。この場合の本格の定義が非常に難しいのだが、いわゆる本格作品にかなり近いが部分部分でちっとなという作品が増えてきたような気がする。そういった中、がちがちの本格だった生首が受賞したことは喜ぶべきことだ。