哲学

いろんなサイトをうろうろしていると、「哲学は何の役に立つのか?」という文字を見つけた。
哲学がなにかの役に立つはずがない。役に立つならそれは既に、哲学ではない。
大昔は今ほど、情報がなかった。わからないことが多い。例えば、なぜ雨が降るのかわからない。こういった自然現象を解決する装置が、神であったり妖怪だった。こうなるとある程度の問題は片がつく。そうすれば自然と、思考は人間存在そのものへと向かう。今の時代なら、そんな難しいことを考えるよりも前に、テレビでも付けてあるいは、本やマンガを読み、ネットをして時間を過ごせばいい。しかし、そんなものはないので思考するしかない。でも、雨は神がふらせているわけだし、太陽や月がでたり消えたりするのも神の仕業。じゃあ何を考えるかというと、自分はなぜここにいるんだろうってこと。神が作ったとするなら、なぜそんなことをしたのか。あるいは、使命は何か。これから何をすればいいのか。
もっとも、こんなことを考えることができるというのは、生活に余裕がある証拠で、つまりは金持ちの道楽だ。だから、哲学なんてどうやったってなにかの役に立つはずがない。
仏教哲学ってのもあるけど、あれはいわゆる哲学とはちょっと違う。まぁ、それはまた機会があれば。