もしや

用事があり、大学の図書館へ行く。必要なことを調べ、ふと見ると、以前、書いたハヤカワ文庫の棚が目に入る。何気なく、見に行くと、明らかに前回よりも増えていた。よしよし、いつか読んでやるぞと思い、ふと隣を見る。するとそこにも、見慣れた背表紙が並ぶ本棚があった。近づいて確認する。やはり創元推理文庫だった。此はもしや、宝の山かと思いつつ、さらに隣を見る。すると、創元推理文庫の日本人作家版が並んでいた。
うちの大学は、ミステリーを学問として扱っている。講師に佳多山大地氏を迎えてもいるのだから、ハヤカワや創元社の本があっても、当然といえば当然だ。しかし、ほとんど借りられている様子はなかった。たぶん、この先も借りられることはないだろう。
確か今、僕の身分だと20冊以内で、22日間借りることがでるはずだ。ちょっとがんばって読むか。