不覚にも

本屋に行き『名探偵の奇跡』を手に取る。この本に法月さんの短編が収録されているのは知っていた。きっと綸太郎シリーズだろうと思っていた。改めて目次を見るとタイトルは「四色問題。何となく出だしを読む。
「お父さん云々」
という出だしだった。やっぱり綸太郎シリーズかと本棚に返し二、三歩進む。が、ここで違和感にを感じる。何かがおかしい。僕が読んだ出だしは明らかに「お父さん」と呼びかけた人物が事件の相談を持ちかけている。つまり綸太郎が法月警視に事件の相談をしているのだ。そんなことありえない。と、ここである事が頭をよぎる。慌てて本の前に戻りもう一度、ページをめくる。出だしを再び確認して今度は少し先へと読み進める。すると予想通り最初のページ下段左端に「恍惚」と「硬骨」の文字を発見する。間違いない、やっぱり「退職刑事」だ。初出一覧を見ると『小説NON』の2004年11月号となっていた。『名探偵の奇跡』欲しいんだけど1300円はきつい。これで他に読みたい作品がいくつかあればいいんだがないんだよな〜。『小説NON』のバックナンバーが購入できるか調べてみたけどちょっと無理っぽい。法月さんの「退職刑事」読みたいんだけどな・・・。

名探偵の奇跡  最新ベスト・ミステリー (カッパ・ノベルス)

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