完成

無事、原稿完成。何とか締め切りに間に合った。よかったよかった。
ということで眠たいので今日も短めに。えっと、以前、会話だけの作品を書いたことがある。なぜそんなことをしたのかというと会話と会話の間の地の文を書くのが苦手だったのでそれならいっそ会話だけにしてやれということで実行した。で、この場合の利点はテンポがいいってこと。書く方も読む方もテンポよく行ける。で、欠点は誰がしゃべっているのかわからなくなるということ。会話だけなので状況説明がないからちょっと気を抜くと会話のぬしがわからなくなる。それで本題。この誰がしゃべっているのかわからなくなるという欠点を補う方法が実は『退職刑事』にあった。『退職刑事』は退職した元刑事の父と現職の刑事の息子の会話でその大部分が構成されている。で、この作品の場合、それぞれの立場がはっきりとしている。一番はまず親子だということ。これだけで発言のぬしが誰かわかる。つまり親が子に丁寧に話すはずはない、だからこれは父親のセリフだとすぐわかるということだ。うん、やっぱり『退職刑事』はすごいわ。

退職刑事〈2〉 (創元推理文庫)

退職刑事〈2〉 (創元推理文庫)