愚か者死すべし

沢崎シリーズ最新長編! といっても出版されたのは12年前だけど。
原りょう氏の作品が面白いことは間違いない。どの作品も、何度も読んでいる。一番すごいなと思うのは、1ページ目から既に事件が始まっているということ。本格物だと、孤島や人里離れた屋敷に行き、1〜2日過ごしてから殺人が起こる。この間、100ページほどてな作品もある。でもやっぱり、事件は早く起きたほうがいいというのは、個人的な嗜好なのだが、だからこそ、原氏の作品が好きなのだろう。
ハードボイルドと呼ばれる作品をたくさん読んでいるわけではないが、金や女にだらしない探偵よりは、沢崎のような人物のほうが、好きだな。これも個人的な嗜好だろう。
あとがきに、「早く執筆する方法を模索中」という旨のことが書かれていた。
毎年とか、数年に1冊なんて言いません。とりあえず、第2期の第2作お願いします。

愚か者死すべし

愚か者死すべし