暑い

夏は暑い。しかしちょっと暑すぎる。
[映画]ラ・ラ・ランド
5歳の娘がお泊り保育なので、と妻が借りてきて一緒に見たのだが、本人は「つまらない」と言っていた。結局、倍速で見たのだが、そこそこ面白かったと思う。
ミュージカルなんだから、突然、歌いだしたり踊りだしたりしても特に、問題はない。というか、ミュージカルってそういうもんだろ? インド映画なんてほとんど歌って踊ってるぞ。
ストーリーは売れないピアニストと売れない女優が出会って恋に落ちて、成功して別れるという単純なもの。お金がなくても貧しくても最愛の人といるのがいいのか、有名になり多忙になってすれ違うのがいいのか、はたまた愚直に夢を追いかけるのがいいのか、なんてことは人それぞれでどれが正解でもない。
感心したというか、共感したというか、納得したというか、ラストシーンで昔の恋人の店に今の旦那と行き、演奏を聞いた瞬間、元恋人とうまくいった、そんな「あったかもしれない未来」を回想したところは、秀逸だったと思う。所謂、「ど真ん中」ってやつなんだろうな
なかなか、よかったです。

その可能性はすでに考えた

前から気になっていて、文庫化も知っていたのだがなかなか読む機会がなかった。
通常のミステリーだと探偵は謎をとこうとするが、この作品では探偵以外が謎をとこうとし、それを探偵が否定して奇跡であることを証明しようとする、という構成。非常に面白かった。ただ、やはり探偵が否定することを前提として探偵以外の推理が構築されている点が、ちょっとひっかかる。探偵以外は可能性さえ提示できればいいというのが、出発点になっているからかもしれないが、この設定自体がある種の逃げと言えるのではないだろうか。
これは、もしかしたら本当の本当に真相なんじゃないだろうか? というぐらいの推理がポンポン出てきて、でも、それを快刀乱麻を断つ推理で覆す。
まあ、実際にそんな作品を書こうと思ったら、どれほど大変だろうか。

その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

屍人荘の殺人

鮎川哲也賞受賞作にして2018年の『このミス』1位ということで、図書館で予約した時には百数十人待ちだった。ちなみに、この作品を読んだことで2014年から2018年までの国内1位作品を読んだことになる。普通の人にとってはたいしたことないだろうが、私にとってはとてもすごいことです。以下、感想を書きます。完全にネタバレです。

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最近

娘と公園に行く時にはスコップを持っていくようにしている。もちろん、蟻の巣を掘るためだ。掘った後はちゃんと埋める。それでも一週間もすると元通りになっているのだから、蟻ってすごい。

涙香迷宮

2017年のこのミス1位作品。なんとはなしに気になっていたのが、文庫化に伴い購入してみた。竹本健治作品は数年前に読んだ『匣の中の失楽』以来、2作目だ。
以下、ネタバレに近い発言がありますので、本書を未読の方はお気をつけください。

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